「ごめんなさい…!って、違うわよ!あんたね…2週間も学校欠席してどこに行ってたの!?」
あーあ、騒がしいったら仕方がない。
そんなことで、よくもまあピーキャーと叫べるな…。
「別に、ババアには関係ないだろ?」
カメラを置いて、椅子に腰掛ける。
「ババアじゃない!関係あるわよ!今日学校に行ったら、川崎先生から『大変だったみたいですね?』なんて言われて、何?イギリスに住む桜たんとあんたの共通の親戚が危篤になって家族総勢で駆けつけたですって?なんなのよこの陳腐で不謹慎すぎる理由は!!」
別に、陳腐でもないじゃないか。
俺たちが婚約者だってことは学校側も知っているはずだし、共通の親戚がいたってなにも不思議じゃない。
イギリスには知り合いも沢山いるし、2週間の欠席を取るなら妥当な理由だ。

