【完】君は狂った王子様。



ダメだ…俺、日に日に危ない人間になってる…。


そろそろ桜に変態だと言われてもおかしくないな…と思いながらも、桜に変態と言われることを想像して興奮してしまう自分もいた。

結論、俺はもう手遅れのようだ。






桜の部屋ではなく、自分の部屋のベッドに桜を寝かせ、布団を掛けた。

俺のベッドで桜が寝てる…っ、写真、撮っておこう。


桜専用のハッセルブラッドのカメラを取り出し、いろんな角度から連写する。


うん…どの写真も、一つ残らず最高だ…。


一通り撮って満足し、カメラを置こうとした時、部屋の扉が勢いよく開かれた。



「〜こんっっのバカ息子!!!!」



入ってきたのは、うるさいババア。



「静かにしろ!桜が起きるだろっ…!」



俺は慌ててババアに吐き捨てると、眠っている桜に気づいたのか、ババアは自分の口に手を当てた。