「でもね、桜の願いなら、なんでも叶えてあげたいと思ってる。欲しいものもなんでもあげる。生涯桜だけを愛し抜くと誓うよ」
ちょっぴり、歪んでいるのかもしれない。
がっ君の愛情って。
さすがのわたしでも、そう思うくらい、がっ君は異常なほどの愛を向けてくれているようだった。
でも、大丈夫。
もう怖いなんて思わない。
むしろ…早く気づいてあげられなくて、ごめんね…?
ここまで不安になる程、がっ君を追い詰めたのはわたしなんだと思う。
「桜のお願いなら、なんでも叶えてあげるから、だから…束縛することだけは、許して欲しい」
懇願するような物言いに、何故だか笑みを零してしまう自分がいた。