【完】君は狂った王子様。


わたしの瞳から、ぽろりぽろりと涙がこぼれ落ちる。

それはもう、溢れ出して止まらなくて、どうしようもない。



「わ、わたしなんかでよければっ…」



涙まじりのわたしの返事に、がっ君は笑った。



「ふふっ、なんだよそれ。桜じゃないと嫌なんだよ」



わたしの手からバラをとり、ソファに置くと、そのまま抱きしめられる。

それに応えるように、わたしもがっ君の背中に腕を回した。


わたしの耳に、今にも触れちゃうんじゃないかと思うほど近い距離に、がっ君の唇が寄せられる。



「大好き…愛してる」



とびっきり、甘い声で囁かれた台詞に、身体中が熱くなる。



「わたしも、好き…大好きっ…ぅ〜…」

「ははっ、泣かないで。今日1日、楽しめた?」

「うん、とっても…!ありがとう…!」



最高の誕生日だったよ…がっ君っ…。