【完】君は狂った王子様。



がっ君は優しい笑顔を浮かべながら、わたしの頭を撫でてくれる。



「二人きりがいいから、ディナーはインルームダイニングをとったんだ」

「こんな素敵なところ…ありがとう…!」

「当たり前だろう?桜の誕生日なんだから」



その言葉に、涙がじわりと溢れる。

わたしなんかのために…今日は、素敵なサプライズばかり。


わたしが好きな服も、行きたいところも全部わかってくれて、ここまでしてくれて…


愛されているということを、たくさん実感させてくれた。



「ねぇ、桜。ここに座ってて」



がっ君は、突然わたしをソファに座らせ、別の部屋へと行ってしまう。

戻ってきた彼の手には、バラの花束と、小さな紙袋が。



ーーーーえ?