【完】君は狂った王子様。


「さっきの凄かったね…!」

「そうだね。あそこまで急降下するジェットコースターなんて初めて乗ったよ」



夕日が出る頃には、もう殆どのアトラクションを制覇していて、残すは一つだけ。



「わたし、観覧車初めてっ…!」



一番楽しみにしていた、観覧車。


がっ君に笑顔を向ければ、返すように微笑んでくれた。


観覧車は、赤、青、緑、黄色など、カラフルなゴンドラで作られていた。

女性のスタッフさんが、かわいい猫耳をつけながら、わたしたちをゴンドラへ案内してくれる。



「どうぞカップルさん、ピンクのゴンドラへ」



その言葉に、わたしは一瞬ピタリと動きを止めてしまった。



「か、カップル…」



今、スタッフさんが、わたしたちを見てカップルって…っ。