「がっ君…今日、人少ないね?」
年中賑わっているはずなのに、今日は他のお客さんの姿が少しもない。
何万人もの来場者があると聞いていたのに、辺りにはわたしとがっ君、そしてエキストラの人しか見えなかった。
「ああ、今日は俺たちで貸し切ったから」
…貸し切っ、た?
う、嘘…!
こんなところ、貸し切りなんてできるの…!?
一体、幾ら払って…
「だって、せっかくの桜の誕生日、誰にも邪魔されたくないからね。それに、桜のかわいい姿を他の男に見せたくない」
「え、ええっ…!?」
「さ、どこから行きたい?」
わたしの誕生日ってだけなのに…そこまでしてもらって申し訳ない…。
突っ込みどころが多すぎたけれど、せっかくここまでしてもらったんだから全部のアトラクションを堪能しようと、わたしたちは一つずつ回ることに。

