【side 牙玖】
すやすやと、気持ち良さそうに眠る桜の寝顔を見つめながら、俺は気持ちが悪いほどに頰を緩ませていた。
桜が俺の腕の中で眠っているという事実だけでも興奮して仕方がないというのに、先程の一連を思い出す。
ーーー桜が、俺を好きだと言ったのだ。
「…あぁッ…夢だったらどうしよう…怖くて眠れないよ…」
最初は信じられなくて、何が起きているのかわからなかった。
だって、桜が、俺を?
ありえない。
そんな素振りは少しも見せなかったし、むしろ監禁生活が始まって、嫌われたかとさえ思っていた。
というより、嫌われて当然。
それなのに…思わず愛を伝えてしまった俺に、桜は応えてくれたのだ。
俺を好きだと言いながら、必死に抱きついて来た時はもう、イッてしまうかと思った。
すやすやと、気持ち良さそうに眠る桜の寝顔を見つめながら、俺は気持ちが悪いほどに頰を緩ませていた。
桜が俺の腕の中で眠っているという事実だけでも興奮して仕方がないというのに、先程の一連を思い出す。
ーーー桜が、俺を好きだと言ったのだ。
「…あぁッ…夢だったらどうしよう…怖くて眠れないよ…」
最初は信じられなくて、何が起きているのかわからなかった。
だって、桜が、俺を?
ありえない。
そんな素振りは少しも見せなかったし、むしろ監禁生活が始まって、嫌われたかとさえ思っていた。
というより、嫌われて当然。
それなのに…思わず愛を伝えてしまった俺に、桜は応えてくれたのだ。
俺を好きだと言いながら、必死に抱きついて来た時はもう、イッてしまうかと思った。

