途端に恥ずかしくなって、顔がゆでダコみたいに真っ赤になっているのが鏡を見なくともわかるほど。
言葉も出なくて、パクパクと口を動かしているわたしに、がっ君はふっ…と笑った。
「キスにも、少しずつ慣れていこうね?」
キスって、慣れるものなの…?
わ、わからないけど…慣れた方が、いいのかなっ…?
「うん…が、頑張る…!」
「…はぁっ…可愛い…!」
がっ君はわたしの頰を撫でくり回し、呼吸を荒くした。
「う〜、がっ君、頬っぺた伸ばしちゃダメっ…!」
「ふふっ、桜の頬っぺはぷにぷにだね…食べちゃいたい」
…な、なんだか、今物騒な発言があった気が…っ?
「今日は、お誕生日のお祝いも兼ねてデートしようか?」
…え、デート…?
「い、いいの?」

