「ふふっ、嘘だよ。がっ君がいいなら…隣にいたいよ…」
どうして今まで気づかなかったんだろうと思うほど、愛されていたことに気づいた。
でも、負けないくらい、わたしだってがっ君のこと、大好きっ…。
だから、ほんとうはずっと前から、幼なじみじゃなくて…
恋人として、隣に並びたかったの。
「…当たり前、じゃないか…!俺は桜がいないと、生きていけないよッ…」
その願いが、叶うだなんて。
夢みたい。
「でも…幻滅しただろう?僕がこんな頭のおかしいやつで」
「どうして…?」
「桜が今まで見てきた僕は偽物なんだよ?本当の俺はね、桜以外の人間なんかどうでもよくて、桜に近づく奴全てを排除したいと思っているような頭のおかしな人間なんだ」
こういうのを…独占欲…というのだろうか?
きっとがっ君は、その独占欲が異常な人。

