がっ君は数秒固まった後、はぁ…と溜息を吐いて、自分の小指をわたしの小指に絡めてくれた。
「そんなかわいくお願いしてきて…僕が断れなくなるの、わかってるんでしょ?」
かわい、く…?
「ほんとうに桜はいけない子だね」
どういう意味で言っているのかがわからなくて頭の上には幾つかのはてなマークが並ぶ。
がっ君はもう一度溜息を吐いて、小指にぎゅっと力を入れた。
「………絶対に?約束…するかい?」
念を入れるような言い方に、一瞬怯む。
「う、うん!する!」
コクコクと首を縦に振って、従順を誓った。
ようやく納得してくれたのか、がっ君が久しく見ていなかった優しい笑顔を浮かべた。
不覚にも、胸がドキッと高鳴ってしまう。

