【完】君は狂った王子様。



「冷ますもの持ってくるね…!」



とにかく今はがっ君の風邪を治すことを優先しよう。

そう思ったのに、



「ダメ」



あっさり却下されて、少し強い力で手を掴まれた。



「ここにいて」

「で、でも…」

「これ付けて。この部屋から出たらダメだ」



これって…。

がっ君は、以前わたしに付けられていた…足鎖を手にとって、わたしに渡してくる。

そんなもの渡されて、『はいつけます』って言うわけないのに…。



「どう、して?」



まだわたしが、逃げると思ってるの…?



「ちゃんと繋いでおかないと、桜が逃げちゃうんじゃないかって…僕が気が気じゃないから」



どうやら、わたしはあまり信用が無いらしく、がっ君は「早く」と急かしてくる始末。

そんな…わたしはただ、タオルとか、必要なものを取りに行くだけなのに…。