【完】君は狂った王子様。




誤魔化、せた?


どうやらこれ以上追求してくる気が無さそうながっ君に、酷く安堵した。

ばれずに、済んだ…っ。


けれど気まずい空気だけは変わらず流れていて、どちらからとも何も言わない。

がっ君は、突然口を手で抑え、咳き込み始めた。



「ごほっ、ごほっ…!」

「がっ君…大丈夫?まだ体調良くなってないから、ちゃんと寝てなきゃ…」



そうだ、がっ君は病人なんだから…!

咳き込むがっ君の背中をさすって、落ち着くのを待つ。



「…もう大丈夫。ありがとう」



少し苦し気な声。額に手を当てると、そこから熱が伝わってくる。

結構長引いてるなぁ…まだ熱い。

明日もまだ熱があるようなら、いい加減病院に行った方がいいかもしれない…。


わたしは、ベッドから立ち上がる。