【完】君は狂った王子様。


「い、言ってないっ…」



これ以上耐えられなくて、薔薇色の瞳から目を逸らす。


ダメ、ダメっ…言えない…がっ君にだけは、絶対に…



「どうして目を逸らすんだ?桜…俺はっ…「ち、違う!」



ーー隠し通さなきゃ、いけないんだ。



「が、がっ君ことは…大切な幼なじみとして、好き…だよ?」



必死の言い訳を発して、目をキツく閉じる。


返事が怖くて、がっ君の顔を見れない。


この言い訳さえ、嘘だと思われたら…?

さっきの告白が、ほんとうだとバレてしまったら…

わたしは今度こそほんとうに、心の底からがっ君に嫌われてしまう気がする。


これ以上、大好きな人に嫌われたくはなかった。




「………………そっか」



長い沈黙が流れた後、それを終わらせたのは、がっ君の小さな声。