すー…すー…っと、規則正しい寝息が聞こえてきて、少し身をよじる。
がっ君…寝ちゃった…。
力強くわたしを抱きしめたまま、気持ちよさそうに眠るがっ君。
その身体が驚くほどに熱くて、眉の端を下げる。
やっぱり…熱、上がってる…。
タオルを冷やしたり、氷枕を用意したりしたいのに、抱きしめられているため身動きがとれない。
う…抜けられない、かなっ…。
頑張って腕を退けようと力を押すと、起こしてしまったのか、さらに力を入れて抱きしめられた。
起き、ちゃった…?
どうやら、目は覚めていない様子。
ほっと安堵の息を吐くと、がっ君が声を漏らし、わたしの首筋に顔を埋めてきた。