身体を拭く微かな音さえ、俺の理性を的確に刺激してくる。
熱のせいか、いつもより自分の理性がぐらついている気がした。
大丈夫…何年も何年も、手を出さずに耐えてきたんだ。
桜子みたいな極上の女が近くにいて、自制が効く男なんて俺くらいじゃないだろうかとすら思う。
せめてこの我慢強さだけが、お前への愛の深さだと、思って欲しかったんだよ。
桜が近づいてくる気配がして、ゴクリと息を飲む。
「お待たせ。もう開けて大丈夫だよ?」
申し訳なさそうにそう言った桜に、俺はゆっくりと目を開けた。
「ごめんねがっ君…着替えなくて、ここにあったがっ君の服貸してもらったの…」
言葉通り、俺の服を着ている桜。
桜は女性の中でも特に華奢な身体をしているので、随分と長さが余っていた。
…っ。
これはあれか、所謂彼シャツっていう…。

