【完】君は狂った王子様。



自分のしてしまったことと、抱きしめている桜が衣服を纏っていないということに気づき、様々な感情が鬩ぎ合う。

心臓は異常なほどに脈を打ち、熱のせいでは無い身体の火照りに襲われた。


お互いパニックになって、抱き合ったまま黙り込む。



「…ちょっとくらいなら動けるから、一人で出るよ」



強がって、残りの力を振り絞り立ち上がってみれば、ふらついて壁に手をつく。

やばいな…本気で動けそうに無い…。



「がっ君一人じゃ危ないよっ…!わたしが支えるから、ベッド戻ろう」



そうは、言っても…。


この状況は、マズすぎる。

さすがの俺も、桜の裸は見たことが無いし、そういうのはきちんと…順序を踏んでゆっくり進むつもりで…

って、そんなことは関係ない。

邪念を捨てるため別のことを考えようとしても、頭が言うことをきかない。