【完】君は狂った王子様。



頭が、尋常じゃないほど痛い。

熱なんて久しく出していなかったから…免疫がついていないのだろうか、ああ、ほんとうに情けない。


さっきから桜に情けないところばかりを見せてしまい、自己嫌悪に陥っていた。



「立てそうっ…?」

「立つくらいなら…」



桜が、俺の肩を持って、支えようとする形になった。

そのまま立ち上がるのかと思いきや、急に手を離した桜。


不思議に思いその意を含め目を合わせると、顔を真っ赤にした桜が涙目で小さな唇を開く。



「だ、ダメっ…!わたしが立てなぃ…」



立てない?



「あ、あの、ふ、服…着てない…」



…。

とんでも無いことになった。



当たり前だ、桜はお風呂に入っていたんだから。

服を着て風呂に入るやつがいるものか。