【完】君は狂った王子様。




俺を見て驚いた表情をしているが、そんなもの、関係ない。



「が、がっ君…!一旦出て「桜子…っ!」



気にせず、俺は桜を抱きしめた。



「よかったっ…」



ーーほんとうに、心の底から。



「お前が、出て行ったと思って…っ

頭が、真っ白になった…」



言葉も、震えている声も、情けないことこの上ない。

けれど、平然なんて保っていられないほど、

俺はもうみっともない程に、桜に溺れている。



安心したからか、身体の怠さがぶり返した。

桜を探すことに必死で忘れていたが、動けないほどに重い。



「がっ君っ…あのっ…」

「ごめん…桜、どうしよう…動けない…」

「え!…ほ、ほんとだ、酷い熱…!さっきまで少しましになってたのに…」

「…そう、なの?」

「がっ君寝込んでたから、急に起き上がってぶり返したのかも…だ、大丈夫っ…!?」



桜を抱きしめたまま、体重をかけるような体制になる。