【完】君は狂った王子様。



ほんと…ずっと39度と38度の間を行ったり来たりしていたから、救急車を呼ぼうかと思い始めていたくらいだ。


心なしか、寝息も落ち着いている。


がっ君が目を覚ました時ようにお粥も作ってあるし、水分も寝込んでいながらもなんとか飲ませているから…あとは目を覚ますのを待とう。


早く元気になって、がっ君…。


目を覚ましたら、ぎゅってしてもらおう。


…あ、その前にお風呂借りよう…!

がっ君につきっきりだったので、自分のことを忘れていた。

汗臭いかもしれない…ぎゅってした時に臭いって思われたら嫌だもん…っ。


とりあえずささっとお風呂を借りることにして、わたしは着替えとタオルを用意し入浴した。



あったかい…。

久しぶりにお風呂に浸かった気がして、わたしは肩が隠れるまでお湯に浸かる。