あの後、わたしは泣き疲れて眠ってしまい、起きると空に太陽が登っていた。


朝かぁ…今日は、何日だろう。


そんなこともわからなくて、ふぅ…と、不安や諦め、いろんな感情を乗せた息を吐く。

身体を起こすと、ベッドにうつ伏せ、眠っているがっ君が目に入る。

その姿に、自然と頰が緩んだ。


よかった…がっ君も、眠ってる。

すやすやと気持ちよさそうに眠る寝顔を見つめて、今度は安堵の息を吐く。


閉ざされた目の下には、もう酷い隈はなくて、安心した。



わたしももう、体調万全そうだ。

頭を少し振ってみても痛みはないし、病み上がり独特の、身体が軽い感覚がするだけ。


もう少し寝ようかなと思ったけれど、ずっと寝ていたからか眠気なんて少しもしなくて、がっ君の寝顔を見つめることにした。


この部屋に閉じ込められている自分の立場も忘れて、綺麗な寝顔に魅入る。