【完】君は狂った王子様。

好きな子ができても、婚約者がいるからと、諦めてしまうんだろう。

だって…がっ君は優しいから。


わたしといるのも、きっと同情。
そんなこと、わかってる。

ずっとずっと、ずっと前から、わたしが一番わかってる。


だから…最近、思うんだ。


今までうやむやにしてきてしまったけれど。


がっ君からはきっと、解消しようと言えないだろうから。優しいがっ君は、そんなこと言えないから、


わたしから、この婚約を無しにしようと、伝えようかな。…って。



あんまりにもかわいそうだ。

両親の勝手で、婚約者を決められ、ずっとわたしのお守りをさせられ、クラスまで一緒にされて。

わたしは、がっ君に窮屈な思いをさせてしまっているはずだ。

がっ君の、重りになっている。



メモ帳を開き、カレンダーを見つめる。

わたしの誕生日まで、あと三週間。