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手に、温かい温もりを感じる。
誰かに握られているのだろうか?
それにしても、その手が震えているのは、気のせい…?
目が覚めてから少しして、ゆっくりと瞳を開ける。
まだ怠さは残るけれど、起きられないほどではなかった。
「さ、くら…?」
わたしの名前を呼ぶ声も震えていて、視界に映る前に、握られた手ががっ君のものだと理解する。
わたし…どうして寝てるんだっけ…?
「がっ君…?」
「ああよかった…っ、大丈夫か桜?どこかしんどいところは?痛いところはあるか?」
がっ君…泣いてるの?
一瞬そう思ったけれど、安心しきったように顔を顰めているだけで、泣いてはいなかった。

