【完】君は狂った王子様。


熱…?

あ、そっか…熱があるから、こんなにもしんどいんだ。


ふわふわ、するんだ…。


わたしから離れて何処かへ行こうとするがっ君の、服の裾を掴む。


目の焦点が合わなくて、けれどもぼんやりと映るがっ君をただ見つめた。



「…待、って…」

「…桜子?」



くらくら、ふわふわ、ドキドキする…。



「行かないで、がっ、くんっ…」



わたし、なに言ってるんだろう…。



「…わたし、の、こと…嫌いに、ならないでっ…」



なんか変なこと、口走ってる気がする…。

頭の隅でそんなことをぼんやりと思いながら、わたしは完全に意識を手放した。