【完】君は狂った王子様。




唯一わたしとずっと一緒にいてくれた、優しくしてくれたがっ君がいなくなったら…わたし、完全にひとりぼっちだ。


悲しいよ…助けて、がっ君…。



ぎゅっと目をつむって、心の中で呟く。

その時、勢いよく部屋の扉が開けられる音がした。



「桜!大丈夫かっ…!?」



がっ君だ…がっ君が、来てくれた。

どうして、わたしがしんどいって、わかったの…?


焦った表情でわたしに近づいてくるがっ君を見つめて、目に溜まっていた涙が雫となって溢れた。



「桜…どうしたの…!?どこか痛いのか!?」

「んっ…がっ…くん…っ、はぁっ…」



額にがっ君の手が当てられる。

その手はとっても冷たくて、ひんやりして気持ちいい。



「…!凄い熱だ…っ、すぐに冷ますものと、毛布を持ってくるから」