がっ君は諦めたのか、ことり、と、スプーンを置く音が聞こえた。
なんだか、頭が朦朧としている気がする。
ぼうっとして、身体が熱い。
けど…とても寒い。
わたしは掛け布団に潜り込んで、寒さを防ぐように身体を丸めた。
「桜子…一口でいいから、食べてくれないか?」
「……」
がっ君の言うことなんて…きかないもん。
意地でも口を聞きたくないわたしに、再びため息が降ってきた。
「後でまたすぐに来るから。ここにご飯置いておくね」
「ちゃんと食べるんだよ…?」と、なだめるように言って、がっ君は部屋を出て行く。
ああ、いつになったら出られるんだろう…。
二日間が、まるで1週間のように感じた。
寒いなぁ…。

