甘いようで切ない日々が続く。

日に日に私の心は削れていった。

雄太くんのことを思えば思うほど切なくなる。


私は、携帯の写真フォルダを開いた。

雄太くんと初めて出会った駅のホーム。

初めて手を繋いだ公園。

初めてデートした遊園地。


いろんな思い出が写真として残されている。

その写真は消すことが出来なくて。

忘れなくちゃいけないのに、今でも鮮明に思い出せるんだ。


……明日。

雄太くんと遊園地に行く約束をした。

まるで、あのときに戻ったかのよう。

デートと呼べないかもしれないけれど、私はデートだと思いたい。

クローゼットの中で1番可愛い洋服を選ぶ。


また、雄太くんが私のところへ戻ってくれたらいいのにな。


そう願いながら、今日も終わる。