ケーキを食べてたくさん話したあと、ふたりと解散して一人で歩く。
澪は本調子に戻ったようだったし、優愛ちゃんもそんな澪を見て安心していた。
吉川くんとどうなるかはわからないけど、きっと大丈夫。
だって私のだいすきな澪と、そんな彼女の好きな人なんだから!
なんて考えて明るい気持ちだったけど、家が近くなるほど、一人の時間が長くなるほど気分は暗くなっていく。
瞬、今頃なにしてるんだろ……
話したいって言ってくれたのに嘘ついて逃げちゃったこと謝りたい。
……そう思ってるのは本当なのに。
私はいったいいつからこんなに臆病になっちゃったんだろう。
昔のことを思い出しながら落ち込んでいると、目の前にふと見覚えのあるシルエットが見えた。
だけどどこか雰囲気が違う気もして、そっくりさんなだけかと凝視する。
……あれ、人違いかな?
いやでもなんだか相手もこっちを見てる気が……
そう思ってる間にその人物はどんどん近づいてくる。
そして目が合ったとわかった瞬間、彼は昔と変わらない表情でにかっと笑う。
「希帆!久しぶり!」
「こうちゃん!ほんと久しぶりだね!」
見間違いじゃなかったことにほっとする。
それと同時に、偶然会えたことが嬉しくて落ち込んでいた気持ちがふわふわと浮き上がる。
澪は本調子に戻ったようだったし、優愛ちゃんもそんな澪を見て安心していた。
吉川くんとどうなるかはわからないけど、きっと大丈夫。
だって私のだいすきな澪と、そんな彼女の好きな人なんだから!
なんて考えて明るい気持ちだったけど、家が近くなるほど、一人の時間が長くなるほど気分は暗くなっていく。
瞬、今頃なにしてるんだろ……
話したいって言ってくれたのに嘘ついて逃げちゃったこと謝りたい。
……そう思ってるのは本当なのに。
私はいったいいつからこんなに臆病になっちゃったんだろう。
昔のことを思い出しながら落ち込んでいると、目の前にふと見覚えのあるシルエットが見えた。
だけどどこか雰囲気が違う気もして、そっくりさんなだけかと凝視する。
……あれ、人違いかな?
いやでもなんだか相手もこっちを見てる気が……
そう思ってる間にその人物はどんどん近づいてくる。
そして目が合ったとわかった瞬間、彼は昔と変わらない表情でにかっと笑う。
「希帆!久しぶり!」
「こうちゃん!ほんと久しぶりだね!」
見間違いじゃなかったことにほっとする。
それと同時に、偶然会えたことが嬉しくて落ち込んでいた気持ちがふわふわと浮き上がる。



