「ねえりっちゃん、やっぱり無理だよ」



ベッドの上に座って、恐る恐る結論を切り出す。

目の前の椅子に座っていた彼が、不機嫌な顔で私を見た。




彼は、隣の家に住んでいる幼なじみ。

律希って名前だから、りっちゃんって呼んでる。2つ年下の高校生。


ちょっと生意気だけど本当は優しいから、何でも話せる弟みたいな存在で、私も彼のこと何でも知ってる……って、思ってた。