「噂のお三方って、誰??」
「……うん、真生なら言うと思った」
ぽんぽんと、まるで慰められるように肩を叩かれるからハテナしか浮かばない。
「真生はこの学校に消去法で来たって感じだもんね〜」
「実際その通りだけど……」
「……半分冗談のつもりだったのに」
消去法というか、単に家から近い学校で選んだって言ったら目を見開いて驚かれそう。
「真生は口で説明するよりも目で見た方が早いと思うから、また今度ね」
「遠回りに理解力低いって言わなかった?」
「あははっ、それよりほら、念願の肉まん」
凛琉、誤魔化すの下手すぎ。
くすりと笑ってお礼を言いながら肉まんを受け取り、ぱくりと噛みつこうとした瞬間、
────キーンコーン、
「……凛琉〜〜?!?!」
「ごめんって!!」
こんなタイミングでお預けだなんてひどすぎる!!



