「しょうがないよ。それがあの人の個性なんだから」
蒼空は意外にもあの校長先生のことを気に入っていて、いつも真面目に話を聞いてるらしい。
というかリピートしていることが面白いらしく、内容を覚えて後々私に教えてくれる。
私は真面目に聞いてもそんな面白いと思ったことないんだけど。
蒼空は変なところでツボにハマることがあるから、校長先生も上手くハマったんだろう。
今日は立ってるからマシだけど、座っていたら確実に寝てしまっていたと思う。
雰囲気自体が校長先生の話になる=睡眠みたいな空気感が漂うから。
寝たくなくても雰囲気にあてられて眠りについてしまうことは許してほしい。
まぁ蒼空は根は真面目だから、ちゃんと人の話を聞こうという思いが強いのかもしれないけど。



