しばらく練習した後、少しの休息タイム。
さすがにずっとやり続けると疲れてくるし、練習の質が下がってしまうからという理由。
私以外の人達は流石に運動神経が良くて、ついていくのがやっとっていうくらいだけど。
それでも置いていかれてないと思えるのは、この空気感故なのかな。
水を飲みにいこうと立ち上がったところで、後ろから声をかけられた。
「宮川さーん、お疲れ!」
「お疲れ様」
疲れ知らずなのか元気いっぱいな声は、頭にスッと入ってきた。
「休憩中にごめんね。休憩後の練習について伝えておきたくて」
わざわざそのために私のところまで走ってきてくれたらしい。
そんな彼女は順番を決める時に的確に意見を出してまとめてくれていたバスケ部に所属している織田さん。
私自身身長160cmがあるから決して低くないとは思うけど、織田さんはそんな私よりもっと高い。



