そんな淡い脆い関係じゃないから、私と蒼空は。
誰に話しても分かり合えないような深いところで繋がっている関係。
この繋がりは当事者である私と蒼空にしか分からない。
「相変わらず、今日も綺麗な顔ね」
「...そ、そうかな?」
きっともう言われ慣れてるはずなのに、いつでも蒼空は言われると照れる。
ここまで何回も新鮮に照れるのも珍しいよね。
「いい加減に慣れないの?何回も言われてるでしょ?」
思ったことを素直に言ってみる。
「いつまで経っても慣れないよ。言われてることは知ってるけど....」
蒼空はもっと自信をもって傲慢になっていいと思う。
彼は優しすぎるから。



