あの頃の私達に言っても信じてもらえないと思う。
数年後の未来がこんなことになっているなんて。
きっと私達だけじゃなくて、みんなが思っていなかった。
「ずいぶん、有名人になっちゃったかもね。私達」
「そうだね。これからも有名になっていくと思うと不安だよ」
「不安?」
「だって....哀榎ちゃんのことがどんどん有名になっちゃうんだよ?」
そう言って悲しそうな目をする蒼空は捨てられた子犬のよう。
いつから、そんなあざとい技を覚えたのよ....。
「私と同じように蒼空も有名になっていくじゃない。同じでしょ?」
まぁ蒼空はもう十分、有名になっていると思うけど。



