「野木さんは、リレーでいいよね〜?」
種目を決めて暇を持て余していたところに、高い声が聞こえてきた。
クラスでも上位に位置する派手系女子。
この体育祭も1番はりきっていると言っても過言じゃない。
「えっ、あの....」
と、タジタジしているのは派手系女子とは正反対な女の子。
いわゆるクラスでも下位の地味系女子。
確か、彼女の名前は....野木萌乃。
「何か文句あるの?べつにないよね〜?」
明らかに上から圧力をかけるような言い方。
あれで自分達が上の立場であることをちらつかせ、選択肢を奪う。
カースト上位によるカースト下位へのいびり。



