REBORN〜あの日、一度死んで生まれ変わってみた〜




まだ誰も書いていない玉入れのところに宮川と書いた。



あまり定員オーバーしませんように、と願いながら。



去年も定員がオーバーして何とかじゃんけんで勝ち残った。



あんなドキドキする想いは絶対にしたくない。



嫌な汗たくさんかいたし。



元々、梅雨でジメジメしてるのに。



席へ戻ると



「おーい藤田。100mリレーに出ねぇ?」



座っている蒼空にお声がかかった。



「いいよー」



これで蒼空はリレーに出ることが決定。



自分から立候補などしなくても、蒼空にはお声がかかる。



足がトップレベルで早い蒼空にリレーに出てほしいから。



「蒼空が羨ましい....」



そんなことを思っていたら、思わず本音が漏れてしまった。