「ねぇ蒼空、私と一緒の係にならない?」
「もちろんいいよ。何の係にする?」
私は速攻で蒼空に声をかけにいった。
男女ペアなら私の相手は蒼空しかいないから。
彼もちゃんと了承してくれる。
去年はクラスが違ったから無理だったんだけど。
今年はクラスが一緒だから、去年のような不便な思いはしなくて済む。
去年はなるべく地味な男の子とペアを組んだかな。
派手系のうるさい男子より全然いいし。
「私的におすすめは準備係なんだけど、どう?」
「それでいいよ。哀榎ちゃんの好きなところで」
「ありがと、蒼空。じゃあ名前書いてくるね」
了承をもらって黒板に宮川と藤田と書く。
準備係はあまりやりたがる人はいないから、被ることはないと思われる。



