「それならよかった。今日は来てくれてありがとう」
「こちらこそ。誘ってくれて嬉しかった」
蒼空に会うのも正直久しぶりで、なぜか少しだけ緊張した。
「哀榎ちゃん、わざわざ来てくれてありがとう。せっかくのお盆休みだったのに」
「麻里子さん、とんでもないです。藤田家の皆さんと過ごせること、とっても嬉しいですから」
お礼を言わなくちゃいけないのは私の方だ。
普段忙しくされているご両親と家族水入らずで過ごせる時間に私はお邪魔しているのだから。
「それはそうと哀榎ちゃん、お昼ご飯は食べたの?」
「...食べました」
思わぬ質問に少しだけ詰まってしまったけれど、数秒で答えることはできたはず。
これで食べてないと言ったら麻里子さんはきっと何か作ってくれるから。



