広い庭園を歩きつつ自然に癒されつつ、家の前にようやくたどり着いた。
庭だけじゃなく、家も負けじと立派。
正直政治家の人とか、芸能人が住んでると言われても全く違和感がない。
浅めの呼吸をして再びインターフォンを押そうとした時、目の前の立派な扉がガチャっと開いた。
「哀榎ちゃん、待ってたよ!!」
いきなりがばっと誰かに勢いよく抱き着かれて、危うく後ろに倒れそうになってしまった。
「こんにちは、愛良ちゃん。体育祭ぶりだね」
「うん!夏休み中に会えて嬉しい!早く上がって~」
夏の太陽にも負けないくらい眩しい笑顔で微笑んでくれた愛良ちゃんは間違いなく天使だと思う。
何もない私にこれほど懐いていくれる、好きでいてくれる愛良ちゃんは本当に出来た子だ。



