『今から伺わせてもらうね。15時には着くと思う!』
蒼空に上記のように連絡をして、準備していた荷物を持って家を出る。
相変わらず日差しは強いけれど、気持ちは晴れ晴れしていて辛くはなかった。
藤田家にお伺いするのはかなり久しぶりで、2年生になってからはまだ一度も行ったことがない。
最後にお伺いしたのは去年の冬だったかな。
あの時はたまたま道を歩いているところで麻里子さんにお会いして、強引に引っ張っていかれたんだっけな。
そしておいしい料理とプレゼントまでいただいて、今でも強く残っている素敵な思い出。
駅へ向かっている途中、ポケットに入れていたスマホが震えた。
『了解!母さんも愛良も待ちきれないって言ってるよ(笑)俺も楽しみにしているから、気を付けて来てね!』
そんな蒼空の返信に笑みをこぼしつつ、歩みを進めた。



