「哀榎ちゃん、高校生活楽しめてる?」
お礼を言った後、麻里子さんの口から言われた言葉に思わず泣きそうになった。
「......はい。麻里子さん、愛良ちゃん、そして蒼空に出会えたおかげで楽しく過ごせています」
この言葉に嘘偽りはない。
藤田家に出会えていなければ間違いなく私は今ここにいない。
「それならよかったわ。哀榎ちゃんは遠慮しているかもしれないけど、いつでも家に来ていいのよ。あなたはもう家族同然なんだからね」
「......ありがとうございます」
どうしてこの人達はこんなにも優しいのだろう。
どうしてこんな私に無償でこれほどの愛を与えてくれるのだろう。
「私も愛良も主人も蒼空もみんな哀榎ちゃんが来てくれるの待ってるから。辛いことがあったら必ず言うこと。分かった?」
「はい....!本当にありがとうございます」



