「おいしいです!」
「ありがとう!久しぶりに哀榎ちゃんに食べてもらえると思ってはりきっちゃった」
そう言ってふふと笑う姿は蒼空と重なる。
隣で蒼空は黙々とお弁当を食べていて、よほどおなかが空いていたのかもしれない。
「やっぱりママの料理は世界一だよ。1番おいしくて最高!」
口いっぱいにして幸せそうな顔をしている愛良ちゃんは年相応だ。
「愛良もありがとね。お昼待たせちゃったからいっぱい食べなさいね」
「でも母さん、今日は来れないんじゃなかった?仕事詰まってるって言ってたと思うけど」
「その予定だったんだけど。クライアント訪問が急にリスケになったのよ。それで予定が空いたから急いでお弁当作って来たってわけ」
「そうだったんだ。でもこのお昼食べたら帰るんでしょ?」
「えぇ。また午後から仕事があるから申し訳ないわね。お昼だけしか時間作れなくて」



