それでもふりまわされている時の蒼空は幸せそうな顔をしているんだけどね。
きっと麻里子さんご自身もそのことを分かっているからこそ、蒼空をふりまわしているんだろうなと思う。
「....母さん、お弁当作ってきてくれたんでしょ?さっさと移動して食べない?」
「そうだったわね!とりあえずあそこにレジャーシートひいて食べましょうか」
今からピクニックに行きますくらいのテンションで準備を進める麻里子さん。
もうどうやったとしてもこの光り輝くオーラは消せそうにない。
広いレジャーシートをひいて、私と蒼空と麻里子さんはそれぞれ座る。
ちょうど木陰で日差しを遮ることができるため、暑さはまだマシ。
「....あれ、でも......」
あと1人いないんじゃ?って聞こうとした声は、また大きな声で遮られた。



