普通の人ならびっくりするだろうけど、慣れているので私自身は特に驚かない。
麻里子さんは会うとハグすることは既に周知済みだから。
.....ただ力が強いのはあるけどね。
でも苦しいほどのその強さが、力強さが、私には嬉しくて温かくて泣きそうになってしまう。
この人の底知れない温かさにどれだけ救われたか分からない。
──ただ、少しだけハグが苦しいなと思っているとさらに強い力で引き離された。
「母さん、哀榎ちゃんが窒息死しちゃうから止めてあげて。注目も集まってるから」
と言って止めてくれたのは蒼空だった。
体が離されておもいっきり息を吸う。
「やだごめんなさいね!哀榎ちゃんに会えた嬉しさでついテンションが上がっちゃったわ」
「いえ気にしないでください。私も麻里子さんに会えてとっても嬉しいですから」



