体育祭の日も購買はやっていて普段は混んでるんだけど、体育祭の日は逆に空いている。
そのためその購買でパンでも買って食べようかなと思っていたけど、何かあるの?
「じゃあちょうどよかった。実は───」
と蒼空が口を開きかけた瞬間、
「お~い、哀榎ちゃ~ん!」
遠くから元気に明るく私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
この学校で私のことを大々的に名前で呼ぶ人は蒼空以外にはいないし、この声って....。
おそらく私が思い浮かべた人物は間違ってはいないと思う。
遠くから手を振りながら近づいてくるスタイル抜群の女性。
圧倒的にこの場にそぐわない恰好だとは思うけど、オーラが満ち溢れていてただ者じゃない雰囲気。
「.....はぁ。目立つなって言ったのに」
目の間にいる蒼空のこの態度からして、私の予想は間違っていないと確信した。



