きっとこれは他の人ではわからないだろう。
蒼空は実は香水をつけていて、その香りは爽やかでフレッシュなレモン系のもの。
少量しかつけないから少し香るかな?くらいだと思うけど、私は嗅ぎなれた香りだ。
「それは哀榎ちゃんにしか分からない理由だね。でも嬉しいな」
「私だって蒼空のことちゃんと分かってるんだからね」
いつも蒼空は私が困っている時助けてくれるけど、私だって蒼空のことを分かっていること、ちゃんと伝えたい。
あの時から今まで1番関わってきたのは家族じゃない、藤田蒼空なのだから。
「本当に哀榎ちゃんは....」
それなのに、蒼空の反応は意外なものだった。
なぜかため息をつかれたけれど、どうしてそうなったのか分からない。
今の会話にため息をつくポイントがあっただろうか?



