REBORN〜あの日、一度死んで生まれ変わってみた〜




「ありがとう。哀榎ちゃん、見てくれた?」



「えぇ。ちゃんと蒼空がゴールする瞬間この目でしっかりと見届けた」



あの光景は誰に見せることができなくても、私の記憶にはしっかりと焼き付いている。



「よかった...!哀榎ちゃんがゴールに立ってると思ったら今まで以上に力がわいてきたんだ」



ほころぶ笑顔は太陽のようでひまわりのようでまぶしい。



「走ってるときは見えなかったけど、蒼空がゴール付近に来た時1位だなって確信したの」



あの時、実は蒼空の姿が見える前に彼が1位だと確信していた出来事があった。



周りの歓声が大きくなることで逆転してるんだろうなとは思ってたけど、もっと確信していた出来事。



「どうして?」



「実は蒼空がゴールに近づいた時、レモン系の香りがしたの。それで蒼空が1位だなって思ったの」