なんとなく、家にも帰りたくなくて通学路から離れたこじんまりとした公園のベンチに腰掛けてただただボーッとしていた。

この公園は小さいし遊具も少ないから子供も滅多に遊びに来なくてホームレスや営業マン打ってつけの休憩所と化している。

だけど、今日はそれらの人もほとんどいなくて凄く落ち着く。

ふとスマホを開くと13時を回っていて、1時間ぐらいここに居たのかと自分でも少しビックリした。

家に帰って洗濯物取り込んだりしよう。

そう思ってベンチから腰を上げた時だった。

「あっれぇ~?君どうしたのぉ?」

とても、嫌な感じの、男のひとの声が聞こえた。