終わらない恋を、キミと。


客間がない我が家なので、碧とはダイニングテーブルに向かい合って座っているわけで…
なので、わたしから一瞬たりとも視線を外さない碧に対して多少の居心地の悪さを感じつつ、それでもポツリポツリと話始める。

「…わたし、あの、1年前から不眠症で…
でも、それでも頑張って今の高校入れたんですけど、やっぱり授業中眠くなったりしてついていけなくて…。だから、保健室登校してて…」

碧は、何の言葉も発さずにただただわたしの話に耳を傾けている。

「保健室登校しているのは、わたし以外にも数人いて…みんな仲良しって感じだったんだけど…。ある日を境にわたしだけみんなから避けられるようになって…」

だんだん苦しくなってくる。
心が締め付けられる。
でも、ずっと誰かに聞いてもらいたかった自分もいる。

頑張れ。話すんだ。

「ある日、勇気を出して聞いてみたの。…なんでわたしの事を避けているのか…。そうしたら…っ」

グッとまた吐き気が襲ってきたけれど、必死で耐える。

「結香ちゃんの両親って借金踏み倒して結香ちゃん達置いて逃げちゃったんでしょ…って……っ」

「…それは、真実なのか?」