終わらない恋を、キミと。


わたしの年齢知っているのか…。

「だが…」

「?」

「先輩はいらない。碧と呼んでくれ」

「そ、そんな訳にはっ…!」

その筋の人の事を呼び捨てにした日にゃあ、弾(たま)が飛んできそう!!

「俺も結香と呼ぶ事にする」

「名前…!どうしてーー」

「見ていたからな」

みっ、みみみみみみ、見ていた。とはっ!?
ダラダラと全身から汗が流れる感覚に陥る。
わたし、売られるんですか!?
それで夜のいかがわしいお店で強制的に働かされて稼いだお金は全部この人に献上して、精も根も尽き果てたらゴミクズのように捨てられるんですか!?
そんな人生、嫌っ!!!

「わ、わたし、平凡でいいから真っ当に生きていきたいですぅ」

思わず涙目になって鼻をぐすっとすすると、イケメン…碧は「は?」とポカンとしている。

「あれ?違うの?わたし売られたりしない?」

「何のことだかサッパリ分からんが本題に入ろうか」

「…本題?」

「忘れたか?俺は結香に何故学校を休んでいるか尋ねた」

そうでしたそうでした。